岡田夫妻の山だより

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2012/04/13〜22 オートルートツアー(ヨーロッパ)
憲司・和代・参加者他4名

オートルートはフランスのシャモニー、イタリヤ、スイスのツエルマットをつなぐヨーロッパアルプスの縦走路でバリエーション、エスケープも沢山あるなか、今回は前年参加したツアー会社の企画に和代と参加しました。6日間の行動日程の中、天候には恵まれませんでしたが三つの山小屋に宿泊、二つのピークを踏み、山頂からパウダーの滑降を経験することが出来ました。

4月13日(金)成田空港に向けて4時過ぎに出発、6時半に到着した。パーキング代10日間で3675円を支払い、空港に送ってもらう。10時20分成田発。11時にチューリッヒ到着。F社の山保さんが迎えに来てくれました。3時にテーシュの宿泊地、ホテルエリートに着いた。エレベーターはドアがなく、籠だけが上下するもので慣れないと不安でした。奥さんは日本語が達者で、日本人のトレッキングガイドをすることもあり、日本へのツアーガイドをすることもあることでした。ツアー参加者6名、ここでガイドのアンドレに初対面をしました。

4月14日(土)天候雪、ツエルマットに向かい、装備点検後、氷河上の滑走でレベルチェック、ウオーミングアップをしました。9時にホテルのバスでターミナル駅に、巡回バスでゴンドラ駅に向かいました。最初からゲレンデ外のオフピステの新雪に向かい、悪戦苦闘をしました、どうにも息が苦しく、皆に後れを取り、和代に水と食料を出してもらう。長旅、時差の疲れの条件は同じはずだが、昨日のビールの飲みすぎが原因か。次にリフト最終地点から、テオドールから、ゴルゴナート氷河を下りる。ここを下り始めると、途中で引き返せない、行けるかという。まさか、行かないとは、言いだせず、オーケーと答えたが、自信は全くなかった。案の定、ここでも自分が新雪に対応できず、ひっくり返るわ、立ちつくすは、足がパンパンでやっとの思いでフーリーのレストランに着いた。まさか自分が足手まといになるとは、夢にも思っていなかったので、先が思いやられ、大分落ち込みました。

4月15日(日)オートルート1日目、7時食事、7時45分出発した。サースフェーの天候は雪、新雪が50センチ積もりリフトも動かないという、ツエルマットに向かう。登山電車で標高2582m地点の駅で下車し、終点の3089m地点のゴルナグラトに向けてシール歩行の訓練、標高差500mを10時から12時の歩行訓練。途中、1名が不調、線路を渡った所より、一つ下の駅までスキーで下り、電車で頂上に上がってきた。和代のシールが不調だ。頂上ホテルにて全員で昼食にした。雪で視界悪く、滑りにくい斜面で、明日の体調を考え、電車で下山することにした。二人がスキーの下山を希望、アンドレが同行した。ツエルマットに下りると、鉄道が雪崩の危険あり、町中のバスを駆り出し、テーシュの駅までピストン輸送していた。ホテルエリートのバスも駆り出され、奥さんが我々を見つけ、ホテルまで直行で送ってくれたのはうれしかった。明日はガイド1名を小屋に呼寄せることになりました。

4月16日(月)2日目、目が覚めると雪、心配な天候でした。かなり減らした4日分の荷物をザックに詰め、他を2個のトランクにつめてF社の事務所に運んだ。ゴンドラ駅のゲレンデトップから出発、雪降るなか、新雪だが曲りやすい、出発地点のシュワルツゼに向かう。スタッヘルホテル近くからトラバースしてダムの方に向かう。11時10分、ここから2694mのショーンビエール小屋に向う。視界不良の中、マウンテンゴートが雪の岩場で草をさがしているのが見えた。アンドレはラッセルして進む、歩く間隔を5メートル、30メートルおきと細かく指示、急なターン地点では手助けしながら、14時に小屋に着きました。ルート上にも2か所ほどデブリがありました。小屋にアンドレのいとこにあたるファビアンというガイドが到着しました。明日の行動は長く、途中遅れた人が出た場合に、無事に下山させるのがねらいです。小屋のトイレは戸外で不便でした。

4月17日(火)3日目、天候雪、今日はテートブランシュ3500mまでツアーのハイライト、標高差1100mの長い登り、6時10分スタート、小屋からスキーで移動して、アンドレの後を氷河に滑り降りた。途中の10時頃から久しぶりに太陽が顔を出した。昨日調子の出なかったYさんが途中で遅れていく、結果的にリタイアすることになりました。ここは時間をかけて登る場所でなく、早く小屋に到着する必要があるとの判断です。時に雪崩の音が聞こえ、12時5分テートブランシュに着く。写真をとり、若干の休憩をして、大滑降の始まりです。初日の足慣らしでは、大分手間どりましたが、今日は自分としては今までで、最高の滑りができた気がしました。斜面が終わると長いトラバースでした。ベルト―ル小屋を望むところで、写真を撮る。小屋は急な階段を上ってたどり着く、下部ではアンドレに確保されて登って行きました。小屋の隣にトイレ有、近くて、きれいで便利だった。食堂の一角をアンドレが確保して、乾杯をする。夕食まで思い思いに過ごす。食事後、夕焼けのマッターホルン、ダンディラン等の写真を撮りました。明日の予定を聞く。天気は下り坂。予定通りアローラに下り、ヘリコプターでピンダローラを上り、ビニエットヘ。天気が悪いとヘリが飛ばない可能性もあり、その場合はテーシュに下る場合もある。小屋は寒いというが、それほどでもなかった。朝食後にポットに紅茶を入れる、一人一本は料金に入っている。

4月18日(水)4日目、天候雪、5時45分起床、6時15分朝食。アローラに向けて滑走する。雪質は良くはない。何回かころびながら高度を下げる。9時半頃ヘリの基地に着く。この時点で、悪天でヘリの運行は未定とのこと。Jバーのリフトが動いており、次のリフト開始は3時間後になる、ここからリフトを利用すればビニエット小屋まで3時間で行く事が可能だが、飛ぶか否か分からないヘリを待っていると、小屋に着けない可能性がある。どうするか?リフトを使い小屋を目指すことになりました。このバーが使いづらく、私も、和代も失敗してしまうが、なんとか修正して、終点まで行けました。雪は止んだが、ホワイトアウト状態。数パーティーが前後して進む。12時45分にビニエット小屋に着いた。小屋は新しく、建物の中にトイレがあり、きれいだった。20時ころまで夕焼けの山を撮ろうとするも残念ながら取れなかった。小屋は暑く、ズボンを抜いで、シャツをぬいたら寝られた。小屋の食事は一番豪華な感じ、いつものようにアンドレが選り分けてくれた。明日の行動について、見込みを聞く。

4月19日(木)5日目、天候雪、5時起床、5時半朝食をとる。予定ではオッテマ氷河への滑降だが、積雪でクレバスが隠れている、距離が長く、後半ラッセルが見込まれる、氷河終了後も600mのシール登高があり、ガイドのアンドレは予定の行程を行くのは無理と判断した。ピンダローラの登頂を目指すことになりました。6時出発の予定だが、風が強く、6時45分にスタートする。雪の中、アンドレはラッセルしながらトレースをつくっていく。斜面上部では、スキーを脱ぎ、一旦乗越して、上部からルートをつくっていく。9時30分にピンダローラ登頂した。アンドレと皆が握手、またシールを外して下降の準備をするよう指示がある。山保さんが写真を撮ってくれた。下降はアンドレが先行し、後を和代と私が続く、他は思い思いにパウダーにシュプールを刻んだ。登り3時間、下り30分のコースでした。ビニエット小屋に続くコルで山保さんが、一部残した荷物を取りに戻った。この下の上部バーンはやはりパウダーで、今回のツアー中、テートブランシュの下降に次ぐ、2回目の大満足の滑りでした。下るにつれて、雪質は変化してターンが難しくなったが、11時5分に無事にアローラに到着した。レストランに入り、下山を祝って皆で乾杯をした。ここからチャーターしたバスで3時間余りの4時過ぎにクールマイユールに着いた。ここでリタイヤしたYさんと合流、ツエルマットで滑っていたそうです。ここで希望者のみ歩行者天国になっている街路のスポーツショップやスーパーを見て回り、ジェラードを食べてホテルに戻りました。食事は近くのイタリアンに入り、何種類かのピザとパスタを注文して皆で分け合って食べた。明日の天候について、アンドレが説明した。バレーブランシュも積雪でクレバスが隠れて危険なので止めたい。まだスキーが出来るゲレンデもあるが、雪質悪く、滑りにくいし、楽しくない、どうしますかとの話。私たちは、バレーブランシュ滑降が無理とすれば、シャモニーの街を歩きたいと決めました。行きたいという希望もあり、明日の朝、結論を出すことになりました。

4月20日(金)6日目、翌朝、天気予報は変わらず、ゲレンデは止めて、皆でシャモニーに向かうことになりました。ここで、お世話になったアンドレと握手、お別れをしました。彼はよくやってくれたと思いました。シャモニーへは定期バスを利用したが、客はおらず空いていいました。モンブラントンネルを抜けると小雪が混じる天候だった。5・6年前の事故後、掘りなおしたトンネルで、車間距離等規制が厳しくなったそうです。10時頃、シャモニーモンブラン駅に着いた。荷物をF社がツアーで利用している駅前のホテルに預けて、市内を散策、小雨の中、スネガスポーツや土産物店を見物した。11時半に集合して、近くの中華の店に入りました。注文したチャーハンは少なく、焼きそば、スープは味が薄く、うまいとは言えない。この後、2時頃にタクシーをチャーターしてジュネーブに向かいました。1時間半位でジュネーブのノボホテルにつき、空港駅に送ってあった荷物を取りに向かいました。そのあとホテル内で荷物の整理を始め、一段落後の5時過ぎにジュネーブ市内の散策と食事に出かけた。1名が体調不良でホテルに残っていました。

4月21日(土)6時起床、6時半食事、8時にホテルを出発しました。10時過ぎにジュネーブ空港からチューリッヒ空港へ、乗り継ぎで13時のLX160便で成田に向かいました。
4月22日(日)12時間余りのフライトで成田空港に朝8時頃無事に到着しました。

今回のツアーは降雪等の天候不順で、2日間の準備とツエルマットからピンダロール山直下のビニエット小屋までの4日間の縦走でした。オッテマ氷河、バレーブランシュの滑降はなりませんでしたが、不思議と満足しています。同行のメンバーの話を聞くと、申込みが2回目、3回目の人もおり、毎回予定の完走は難しいとのことでした。降雪の中、ショーンビエール小屋、ベルトール小屋、ビネエット小屋へ縦走し、テートブランシュ、ピンダローラからのパウダーの大滑降は十分楽しめました。小屋のランクが段々上がっていき、設備、食事も豪華になりました。コースはゲレンデを滑る訳でないので、どんな雪質にも対応する技術と体力が必要なのは当然で、スキー技術の未熟を感じました。ただ、スキー一式は新調し、シール登高は国内である程度練習したので、その成果は十分あったと思いました。ツアー会社とガイドのアンドレも大変感じが良く、満足しました。今回、重たい思いをして、一眼レフα77を持参しましたが、撮る機会が少なかったのが残念でした。それでも気に入った写真が何枚か撮れたのでよかったです。今回のツアーは全コースを走破した訳ではありませんが、自分たちには、丁度良いコースだったと思っています。ずいぶん昔からオートルートに行きたいとの憧れがありました。夢がかない、次の目標を何にするか思案中です。

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